UPS式拘束装置

切断精度がUP!仕上がり断面が水平で次の工程もスムーズ!

直角精度が高く、切断変形の少ない高品質のビレットを生産。

新特許方式による、「切断の瞬間だけビレットに強力な保持力を与え、その後、直ちに保持力をゼロにして、スムーズな上刃の下降ストロークを完了する」という画期的な拘束システム。

特徴

直角度・重量誤差・ツブレが画期的に改善

仕上がりの美しさがこんなに違います!

  • Model DLB and UPS, pure copper
    DLB型+UPS 純銅
  • Model DLB and UPS, S45C
    DLB型+UPS S45C

刃物速度も重要です。

軟質材や靭性(ねばり)の高い材料を高精度にシャーリング切断するには「刃物速度が、最低0.5m/s以上は必要」というのが当社の持論です。

UPSは直角度の向上に、刃物速度は切断面の平滑度に影響します。

両者の相乗効果で、従来、切断変形が大きく発生していた靭性の高い材料や、軟質材でも高精度な切断が可能です。

UPSの構造と精度

UPS式拘束装置は、一部油圧力を用いて、主要部には金型鋼や超硬合金からなるメカシステムです。

特許方式により、切断の瞬間だけビレットに強力な保持力を与え、瞬時に保持力をゼロにし、スムーズな上刃の下降ストロークを実現。

structure

UPSはビレットのクラック(時効割れ)を防ぎます。

クラックの原因は、ビレットが傾斜して切断される結果、稼働刃とビレットの接触面が減少することで、ビレットの一部に高い圧縮応力が残留し、残留部とその他の部分との境界面に鮮明な歪が生じるためです。UPSはビレットの水平切断を行って応力集中を避け、境界面の歪を拡散(ぼやかす)させますので、従来クラックが発生していた材料の殆どを時効クラックから守ることができます。(但し、特殊硬質材に対し余熱装置が補助的に必要な場合があります。)

UPS prevents cracks (shearing cracks) on billets